活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年08月11日

国名 ブルンジ共和国
学校名 キグワティ小中学校
ECOFO KIGWATI
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 川島綾香
生徒数 728
学校概要 政府の下に運営されている公立の小中学校で、各学年の人数は以下である。 1年生:150名、2年生:110名、3年生:74名、4年生:52名、5年生:71名、6年生:74名、7年生:82名、8年生:71名、9年生:44名 元々は教会が創った学校で、数年前から教会が追加の支援を行おうとするものの予算がなく長らく放置されていた。また、校長先生用のオフィスがないため1人の校長が他学校と兼任しており、こちらの学校の報告書提出が遅れたりフォローがきちんとなされていない状態である。

支援前の状況


元々は教会が創設した学校で、数年前から教会が追加の支援を行おうとするものの予算がなく長らく放置されていた。困っていることとしては、校長先生用のオフィスがないため政府から校長を派遣してもらうことができず、現在は教会の小さな部屋を借りて16名の教師が業務を行なっている状態である。校長がいないと郡への報告書提出をはじめとした様々な管理業務が遅れてしまうことも問題であり、今回の支援でオフィスを建設することにした。また、9学年に対して教室が6つしかなく、午前・午後で時間割をわけてなんとか9学年の授業を行なっている状態である。さらに、6つある教室の全てに窓ガラスがないため、雨が降ると教室内が濡れてしまい生徒・教師共に授業に集中できない状態となっている。加えて衛生的なトイレの数も不足しており生徒は近隣のトイレを借りている状態であること、机が13個不足していることも問題である。

支援後の状況


先生・こども達からのメッセージにもあるように、十分な大きさのオフィスを建設できたことで、教師の労働環境が改善されたと同時に生徒の学習環境も改善された。今まで職員室に用事のある生徒がたくさんいても、その狭さから1人ずつしか中に入ることができなかったが、今では10人以上でも同時に中に入ることができ、授業中に分からなかった問題の質問などを自由に行うことができるようになった。またオフィスの中に校長先生専用の部屋も作ることができたため、今後政府から校長先生を派遣してもらうという目標に一歩近づくことができた。残る主な課題は、政府の要件に必要な3つの教室を完成させること、すべての教室の窓にガラスを設置することである。

学校からの反響


先生からのメッセージ

教会から派遣された校長先生より:
この度のオフィス建設のご支援に心より感謝申し上げます。今までのオフィスは教師の数に対して小さく、教師全員がオフィスの中に座ることはできず、こども達が授業の質問に来たり、必要な書類を取りに来る際には生徒1人ずつしか入ることができませんでした。オフィスの外にはいつも生徒の長蛇の列がありました。今では生徒が5人でも10人でも同時にオフィスの中に入ることができるようになり、様々な問題が解消されています。しかし、まだ必要な家具が揃っておらず、教材などあらゆるものを床の上に置いている状態です。また、現在の学校は9学年いるにも関わらず教室が6つしかありません。現在教会の支援による手持ちの資金で教室を建設中ですが、資金が足りず完成の目処は立っていません。もし可能でしたら追加のご支援をいただけますと幸いです。

子ども達からのメッセージ

7年生の生徒より:
大きなオフィスがあってとても嬉しく誇らしいです。今では各科目の先生達がオフィスの中に座って教科書を開くことができるので、私たちも授業の中で分からなかったことを質問しやすくなりました。以前はオフィスが小さく同時に複数の生徒が中に入ることはできなかっため、オフィスの外で長い間自分の順番が来るのを待っていました。改めて、この度のご支援本当にありがとうございます。しかし、この学校にはまだ問題があります。例えば今私たちの教室の窓にはガラスがありません。そのため雨が降ると椅子を移動させないといけなくて、私たちは授業に集中することができず、先生は授業を続けることができません。私の将来の夢は医者になることです。これからも頑張って勉強を続けます。

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