活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年10月22日

国名 ウクライナ
学校名 ダリンカ託児複合施設
Preschool Dalinka
カウンターパートナー ICA文化事業協会
報告担当者 市川ゆり
生徒数 198
学校概要 ウクライナのボヤルカ市議会の付託で運営されている施設でもともとは広く緑豊かで整備された施設で子ども達も安心して楽しく過ごす事が出来ました。2022年の2月の紛争でウクライナの学校1400校 、2450の教育機関が爆撃や砲撃による被害を受け、270校が完全に破壊されました。幼稚園などの託児施設ももその中に含まれます。現在、被害を受けている損傷が少ないこの施設に、残っている子ども達が少しでも楽しい時間が過ごせるように運営されています。

支援前の状況


現在、ウクライナでは半数以上の発電所が深刻な被害を受け、ウクライナ人は電気や熱を節約する生活をしていることはご存知の通りです。また被爆を免れた学校のほとんどは地域住民の暖房施設としても活用されています。この施設も地域住民のための避難施設として機能しています。そのため子ども達が使用できるスペースは限られていて、かつ爆撃の被害で電気が通らず困っています。一番必要な電力の確保が出来れば、子ども達を預かる施設として運営できます。また蓄電池があれば、電力の供給が途絶えることなく、施設の子どもたちがオンラインやオフラインで授業を受けることができるようになるため、電力の確保が最優先事項となっていました。

支援後の状況


蓄電池の導入により、電力が不足する状況においても安定した電力供給が可能となりました。これにより、施設の日常的な運営や子どもたちの学習環境の向上が見込めます。また暖房の維持にも使用でき、子どもたちが快適な温度で過ごせることで、健康と安全が確保され、寒冷な気温による影響を受けにくくなります。オンライン授業やデジタル学習が可能になり、子どもたちはタブレットを使用できるようになりました。また蓄電池は緊急事態の場合も電力を提供し続けることができ、非常時においても施設の機能が維持されます。地域の緊急時の備えとしても役立つことが期待されます。

学校からの反響


先生からのメッセージ

日本からの蓄電器の支援により、私たちの施設の状況が大きく改善されました。この蓄電器のおかげで、電力不足の問題に対処し、子どもたちに安定した学習環境を提供することができるようになりました。紛争の影響で、電力が不安定な状況が続いており、これまで子どもたちは寒さや暗さの中で学ぶことを余儀なくされていました。しかし、日本からの温かい支援により、子どもたちが快適で安全な環境で学ぶことができるようになりました。また、オンライン学習や教育プログラムへのアクセスも改善され、子どもたちの学習の幅が広がりました。これは私たちにとって大きな励みとなっています。本当にありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

日本からの蓄電器のおかげで、私たちの生活がとても改善されました!
前は電気が足りなくて、教室が暗く、寒かったり、勉強するのが難しかったりしていました。蓄電器があるおかげで快適に過ごすことができます。私たちは毎日楽しく学んでいます。先生たちと一緒にお勉強したり、お絵かきをしたり、遊んだりすることができます。蓄電器があると、インターネットでたくさんのことを学ぶことができます。日本のみんな、本当にありがとうございます!