活動報告書

校舎の近くには４０件ほどの集落があり、そのほとんどがこの集落から通学している児童がほとんどである。ほぼ村人全員が、近くの急斜面の山で自給自足の生活のための狭い畑を耕している。若い父親の数人は、バイクで、隣の郡まで出稼ぎに行っている家庭もある。飲料水は、数km離れた山奥からパイプで送り、村人みんなが、その水を飲料水として利用している。校長のTam氏も、水源まで行ったことがないという奥地である。水を引く距離が長いため、漏水・パイプの破損による断水などが、たびたび起きるそうである。小学校のある場所の集落の全家庭が、その水を利用している。受益者となる村人は335人の予定である。それぞれの幼稚園や学校では、山奥の自然林の中からパイプで水を引き、その水を飲料水などに利用している。しかし、衛生的で安全な飲料水が確保できている学校は、半分以下でベトナム戦争時に撒かれた枯葉剤の影響によるダイオキシンなどで、汚れた川の水を利用したり、雨水を利用したりしている。

２０リットル程度の容器を持参し、水を汲んで家へ持参する村人があまり増えてきていないことが心配である。近くに無味無臭のきれいと思える湧き水があることが原因らしいが、この浄化装置の水を飲む村人が増えるよう呼びかけていると校長は話していた。その後、２０２４年２月のドネーションツアーの予定があり、その確認のために、２０２４年１月に訪問した際には、水の浄化システムのしっかりと確認することができた。休日などは、学校の門が閉まってしまうため、学校の門の外に、蛇口を一つ設置し、パイプで浄化された水を引き、村人は、その蛇口から水を汲むことができるよう計画して、工事が始まっているとの状態であった。受益者数は、幼稚園・小学生２０名程度、村人が３４０人弱である。校長や、主任教諭の先生、子どもたちの感謝のメッセージにありますように、村人全員が感謝しておりました。