活動報告書

若い父親の数人は、バイクで、隣の郡などに出稼ぎに行っている家庭も多い。飲料水は、裏山の2km離れた山奥からパイプで送り、その水を飲料水として利用している。水源は急斜面の奥地にあり、校長のHong氏も行ったことはないと話していた。小さな集落に人家が１０数件あり、学校の近くの家庭では同じ水源の水を利用しているが、その他は、近隣の川や滝などから汲んできた水を飲料水として利用している。雨季には、土などが混じることもあるということであった。校長のHong氏によると、子どもたちの健康のため、早く、水の浄化装置が完成することを心から願っていると、話していた。それぞれの幼稚園や学校ではは、山奥の自然林の中からパイプで水を引き、その水を飲料水などに利用している。しかし、衛生的で安全な飲料水が確保できている学校は、半分以下でベトナム戦争時に撒かれた枯葉剤の影響によるダイオキシンなどで、汚れた川の水を利用したり、雨水を利用したりしている。しかし、行政は、それらを改善するだけの予算を確保できないでいる。

２０２２年１１月の現地行政との契約のあと、様々な理由で設置が遅れており、さらに、村までのアクセス道路の工事が進まず、設置工事の資材運搬ができず、２０２３年４月のドネーションツアーまでにも完成できなかった浄化システムであった。２０２３年６月の訪問で、やっと完成を確認することが出来た。その後、２０２４年２月のドネーションツアーの予定があり、その確認のために、２０２４年１月に訪問した際には、村までの道路も立派に完成し、水の浄化システムのしっかりと確認することができた。休日などは、学校の門が閉まってしまうため、学校から最も近い店の脇まで、パイプで浄化された水を引き、村人は、その蛇口から水を汲むことができるよう計画して、工事が始まっているとの状態であった。受益者数は、幼稚園・小学生２０名程度、村人が１５０人弱である。校長や、主任教諭の先生、子どもたちの感謝のメッセージにありますように、村人全員が感謝しておりました。