活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年08月13日

国名 タンザニア連合共和国
学校名 プロフィナスクール
PROPHINA School
カウンターパートナー NPO法人コンフロントワールド
報告担当者 渡井菜摘
生徒数 270
学校概要 「生徒の選択肢が広がる教育を目指す」 タンザニア連合共和国、マサシ県にてプロフィナスクールの建設を進めています。タンザニアでは公立小学校の教育の質が悪く、 高校の進学に必要な国家試験合格率が約5%とほとんどの学生が進学出来ていません。落第している原因は様々ありますが、主な原因は英語での学習の壁と言われています。今までスワヒリ語で勉強していたにも関わらず、いきなり英語で国家試験の勉強をしなければいけないという状況で落第してしまうという生徒が多くいます。またその結果、農業やドライバーなどといった特定の業種に就くことしかできず自分で未来を決められない子供たちが大勢いるのが現実です。そこで小学校のうちから英語に触れて、質の高い教育を受けることによって国家試験の合格率をあげ、その先の子供たちが自分で未来を選べるような環境を整えることを最終ゴールとしています。

支援前の状況


支援前は私立小学校の認定に向けて、必要な建設物が足りていない状態でした。認定に必要な建築物は、教室6棟、生徒用トイレ8棟、先生用トイレ2棟、図書館となっており残り教室1棟、図書館、生徒用トイレ8棟という現状でした。そのため今回助成いただいた金額で教室の6棟目の建設に着手しました。写真にもある通り、支援前は何もない更地にからのスタートとなり、土台を作り、壁、床、天井などの工事に着手していきました。

支援後の状況


支援後に関しては教室の6棟目が完成されて、私立小学校の認定にも一歩近づきました。政府との取り決めで必要な建築物の75%が完了していたら、生徒を受け入れ始めて良いというルールがあり2024年1月から子供を少しずつ受け入れ始めています。現在では総勢40名ほどの生徒が学校に通い始めることができました。6棟目の教室について、2023年11月建設完了予定であったが、遅延した理由として以下3つを報告します。通常建設員は雨をタンクで貯め、ろ過して飲んでいるが、2023年10月は乾季となり雨が降らなかったことから、建設員の飲み水などが不足していました。飲み水などが不足してしまうことで建設員の不満が溜まり、現場を離れてしまうことが続いており電気に関しても、かなり不安定で停電が続いていたことから作業が出来ない日々が続いていた。飲み水の不足により現場を離れてしまった建設員が多くいたため、一度建設はストップしてしまいました。近年タンザニアでは資材の物価高騰が著しく、今回のプロジェクトで当初想定していた予算では施工完了できないことが2024年3月に判明しました。それに対して、団体の自己資金で足りない資金を補うことが出来ました。現在では、雨季に差し掛かり水や電気が安定してきており、建設員が再度戻ってきたことから、2024年4月頃に建設を再開することが出来ました。

学校からの反響


先生からのメッセージ

この度は、タンザニアのマサシ県、プロフィナスクールの学校建設に力をお貸しいただいて本当にありがとうございます。日本の皆様からの支援はとても感謝しております。学校は2024年1月から子ども達を受け入れて、順調に授業などが進んでいます。今後は40名以上の子供達を受け入れる予定です。今後も日本の皆様との協力して、タンザニアの子ども達へ質の高い教育を届けていき、子ども達の選択肢をどんどん広げていきたいです。これからもよろしくお願いいたします。

子ども達からのメッセージ

学校に通う多くの子どもたちがまだ5歳〜7歳で、私たちから支援されたという認識をしていない子どもたちも多いです。そのため200文字以上のメッセージを受け取ることが難しく、ご了承頂ければと思います。ですが私が渡航した際に、多くの子どもたちが英語で「Hello」「Thank you」「Raise your hand」などの英語を理解している子どもたちが多くいたので、英語教育が進んでいると見受けました。宜しくお願い致します。

その他写真