活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年08月21日

国名 モンゴル国
学校名 モンゴルキッズの家
Mongol Kids’ Home
カウンターパートナー モンゴルキッズの家:マンホールチルドレンを支える会
報告担当者 高見澤栄子(日本側支援会) ガナ・オトゴン(モンゴルチーム代表)
生徒数 50
学校概要 ウランバートルには「マンホールチルドレン」と呼ばれた(NHKで放映)ホームレスの子ども達がおり、彼らに子供が生まれても、劣悪な環境に置かれ、学校にもいけない子ども達が多くいます。5年前に始まった「モンゴルキッズの家」は、このような危機に直面する母子を救済し、終日24時間ケアの幼稚部と、7歳以上のホームレスの子どもの学童保育を提供し、彼らが通常の社会生活を取り戻すための支援をしています。現在はバヤンズルク地区で24人の幼稚部と26名の学童保育をしています。

支援前の状況


第一プロジェクト、ガスボイラーの設置。 ご支援を受ける前は、まず、石炭暖房システムを使用していたため、毎日2人が夜中に交代で炭をくべるために追加雇用が必要でした。毎日1袋の石炭を購入する必要があり、必要な量の石炭を確保できない危険性もありました。また、毎日の石炭使用は、冬のウランバートルの大気汚染にも寄与していました。子ども達の気管支や肺の病気も心配でした。第二のプロジェクトは、屋根の断熱材です。零下40度にもなる冬季に、薄い屋根では暖房が十分に効かないことがありました。第三のプロジェクト、庭の土の道をセメントで舗装することです。土壌のままでは、風が吹く時に非常に埃っぽくて、学習にも支障があり、特に冬季に雪どけなどで泥が溜まると、建物の中も泥が入り込み、衛生的でも快適でもありませんでした。

支援後の状況


ご支援を受けて、ガス暖房システムを設置しました。冬季の2人の雇用も必要なくなり、スタッフの一人がガスボイラーの操作訓練を受け、以前よりも便利で清潔になりました。ウランバートルの空気の清浄化に貢献しています。ガスは4つのバルーンセットで、必要に応じて会社が交換してくれるので、ガス切れの心配はありません。第二の断熱材の設置プロジェクトも設置が完了しました。天井に断熱材を設置したおかげで、気温が約-40度まで下がる冬季にも、薄い屋根からの熱の放出が少なくなり、より快適に過ごすことができるようになりました。第3プロジェクトの建物入り口の舗装についても、現在、前庭はセメントで覆われており、泥や埃の建物内への入り込みは最小限にとどめられました。

学校からの反響


先生からのメッセージ

Maaaruのサポーターの皆様に心から感謝申し上げます。以前は寒い冬に強風が吹くたびに、熱の放出によってさらに寒さを耐えておりました。また、昼夜を問わず火を起こしても、依然として寒かったのですが、ガスヒーターの設置のおかげで、今では気温が-30度になっても暖かく過ごせるようになりました。さらに、生の石炭を購入して火を起こす必要がなくなり、仕事の負担も軽減されました。冬の間は、火を起こすために2人を交代で雇っていましたが、今ではガス暖房システムを定期的に監視する1人だけで済んでいます。そのため、全てのスタッフと子供たちは、この冬、より暖かく快適に過ごせています。すべてのスタッフが清潔で快適な職場に満足しています。これを可能にしてくださったmaaaruの支援者の皆さんに心からの感謝を申し上げます。

子ども達からのメッセージ

放課後プログラムの生徒からのご挨拶:私たちのセンターに寄付してくださったMaaaruの皆様、本当にありがとうございます。学校の時間が短いので、授業の後にセンターに来て続けて勉強できることがとても嬉しいです。センターはどんどん快適になり、ここで勉強したり友達と遊んだりするのが大好きです。昨年の夏、センターに屋外遊び場が設置され、23年の秋には、土の道がセメントの道に変わりました。また、施設も、冬も部屋がだいぶ暖かくなり、とても嬉しいです。このような発展を見るたびに、日本からのお友達が私たちの勉強や生活がよく進むように、応援してくれているのが感じられてとても嬉しいです。本当にありがとうございます!

その他写真