活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年10月22日

国名 ルーマニア
学校名 ブカレストUA ハブスクール
カウンターパートナー ICA文化事業協会
報告担当者 市川ゆり
生徒数 200
学校概要 2022年2月からのウクライナの紛争で、ウクライナからルーマニアへ避難してきた子ども達のために出来た学校です。 はじめは、NGO「スクール・エンジェルズ」とNGO「地政学的女性同盟」の共同での教育プロジェクトとして、3-6歳のウクライナの子どもたち15人のための幼児教育スペース「スーパーヒーロー・キンダーガーデン・グリッティ・ハブ」がブカレストにオープンしました。 テレビのインタビューでその状況を見たたくさんの方の支援で、ルーマニアに一時的に滞在しているウクライナ人女性の雇用と子ども達のための教育のスペースとして、ブカレスト市の「ウルグアイ体育館」で100人の子ども達のための教育施設を開設しました。さらにヴァネッサ市とコルビャンカ市では、50人のウクライナ人学童のためのクラスを2クラス開設しました。そこでルーマニアに避難している子ども達のたちのハブになる教育施設として、この学校が一時的に運営されています。 ブカレスト市第1セクターのクロチルダ・アルマン市長、ブカレスト在住のウクライナ人女性による幅広いボランティア支援により実施されています。

支援前の状況


たくさんの人々の協力により、紛争でウクライナからルーマニアに避難してきた子ども達を受け入れている施設として開かれましたが、緊急だったために施設の設備が不十分な点がありました。そのうちの最優先事項が電力問題です。厳しい寒さに耐えられる暖房や、ウクライナの教育を受けるためのオンライン授業など、電力の安定的な供給が必要不可欠でした。ルーマニアに避難してきた子ども達と保護者が必要最低限の生活を送るために蓄電器の購入が望まれていましたが、資金不足により解決できていませんでした。

支援後の状況


蓄電池の導入により、電力が不足する状況においても安定した電力供給が可能となりました。これにより、施設の日常的な運営や子どもたちの学習環境の向上が見込めます。 また暖房の維持にも使用でき、子どもたちが快適な温度で過ごせることで、健康と安全が確保され、寒冷な気温による影響を受けにくくなります。 オンライン授業やデジタル学習が可能になり、子どもたちはタブレットを使用できるようになりました。子ども達の生活が改善されたことで、保護者からも喜びの声が上がっています。少しでも安心できる生活が送れるようにできる限りの努力を続けています。

学校からの反響


先生からのメッセージ

日本から送られてきた蓄電器に対する心からの感謝の意を表したく存じます。
蓄電器のおかげで、私たちの避難先での状況が大幅に改善されました。ウクライナからの緊急避難は、私たちにとって大きな挑戦であり、未知の環境に順応することが困難でした。特に、電力の不足は私たちと子供たちにとって大きな問題でした。
しかし、日本からの蓄電器の贈り物は、私たちの日常生活を明るく照らしてくれる希望の光となりました。蓄電器のおかげで、子供たちと安心して学び、遊び、成長することができるようになりました。その温かさと快適さは、私たちにとって言葉では表現しきれないほどの贈り物でした。
日本の皆様、私たちの困難な状況を理解し、支援の手を差し伸べてくださり、本当にありがとうございます。

子ども達からのメッセージ

日本からの蓄電器のおかげで、私たちの生活がよくなりました。
ウクライナからの避難は、新しい友達と出会えて楽しいですが、心配もたくさんあります。
蓄電器が届いたとき、私たちは本当にうれしかったです!
お話を聞いたり、遊んだり、学んだりすることができるようになりました。ありがとうございました。
日本のみんなの優しさと思いやりに心から感謝しています。
遠く離れた私たちのために蓄電器を送ってくださり、本当にありがとうございます!