活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2025年06月05日

国名 ラオス人民民主共和国
学校名 ブアックゴップ小学校
Bouakkop primary school
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 古岡 繭
生徒数 160
学校概要 ブアックコップ小学校は、テラ・ルネッサンス・ラオスが、2020〜2022年のNGO連携無償資金協力事業で不発弾回避教育を支援した、シェンクワン県ペック郡ブアックコップ村に位置します。同村には学校がなかったため、村人(生徒の保護者ら)が資金を出し合って、屋根のみの校舎を建設しました。現在同校に通う生徒は、小学校低学年の50〜60名程度であり、高学年は遠く離れた別の学校に通っていますが、同校の設備が整えば、同村周辺の約160名の生徒が近くにあるこの学校に通い、落第や退学を防ぐことができるようになります。

支援前の状況


ブアックコップ小学校は、生徒の保護者が資金を出し合って建設が始められましたが、最終的に屋根を建設するところで資金が尽きたため、壁のない校舎で児童たちが学んでいました。ラオスは東南アジアにあり北緯19度ですが、シェンクワン県は標高1000m以上の高地にあるため冬は寒く、冬は朝は気温が一桁まで下がるため、屋根だけの校舎での授業は子どもたちの学習面、健康面へ大きな負担となっていました。また机や椅子も数が足りておらず、大部分が別の学校からの借り物でした。学習環境があまり良くないため、休みがちな児童もみられました。

支援後の状況


支援後は冬場の寒い日も児童が安心して授業を受けられるようになりました。また十分な数の机や椅子も購入できたため、児童は一つの長机に二人ずつ座って、ゆとりをもって授業を受けることができています(机や椅子が足りずに詰めて座っている学校も少なくない)。教室数もラオスの規定である、小学校準備クラス(年長組)、小学校1ー5年(ラオスの小学校は5年まで)の計6学年がそれぞれ1クラスずつ揃ったため、近所に住む学齢児童が通学できるようになりました。また、県教育スポーツ局からの認可が’おりて、分校から通常の小学校(全学年)へ正式に登録されたため、先生も確保され、通常の時間割で授業を行うことができるようになりました。

学校からの反響


先生からのメッセージ

風が直接吹き込まない教室(寒さを防ぐことができる教室)ができましたが、壁の塗装までには至らなかったため、できれば今後の校舎の耐久性を高め、痛まずに長く使うことができるように、壁の塗装が重要だと考えています。また、最初の保護者からの寄付による屋根は雨漏りもなく、問題ないものの、天井のシーリング取り付けまでには至らなかったため、天井から吹き込む風を防ぎ、また盗難なども防止できるように(よじ登れば教室に侵入できる)、天井のシーリングの工事ができたらと考えています。

子ども達からのメッセージ

青空教室ではなく、ちゃんと教室の中で寒くない状態で勉強できるようになって、うれしく思います。学校は家から近いので、遠くの学校にわざわざ通わなくてもいいから便利になりました。机も椅子も広いので、キチキチに詰めて座らなくても勉強できるから集中して勉強できます。学校の壁にペンキを塗ったら、学校がもっときれいになると思います。壁と天井との間に隙間があるので、それが塞がったら、学校はもっと良くなると思います。

支援前/支援後/その他写真