活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2025年04月04日

国名 ラオス人民民主共和国
学校名 スィーウィエンカム小学校
Syviengkham primary school
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 古岡 繭
生徒数 100
学校概要 同校は、県庁所在地であるペック郡にあるにもかかわらず、市街地からは遠く離れており、未舗装道路が多く、交通が不便な地域に建っています。児童の約90%が山岳民族のモン族で、主要民族であるラオ族は僅か10%程度です。児童約100名が校舎2棟(2棟の校舎は教室部分は、ほぼ同じ大きさ。本申請事業の校舎には職員室が含まれていない)に分かれて学習していますが、児童数は年々増加しているため、今後教室の不足が深刻となることが予想されます。弊会の新事業であるNGO連携無償資金協力事業における不発弾回避教育の対象校です。

支援前の状況


校舎の屋根が老朽化し、トタン屋根が錆びて雨漏りがひどく、使用できない教室もありました。児童が増加しているため、すべての教室が常に使用できるようにしたかったのですが、使えない教室も複数ありました。また児童約100名に対しトイレが2室しかなかったです。不発弾が多い地域にあるため、児童が青空トイレというのも、リスクがありました。とにかく屋根を修理して、教室を使えるように、授業が行えるようにしたかったです。

支援後の状況


校舎2棟の屋根のトタンが全てボロボロに錆びていましたが、それらを全て新しいものに変えることができたおかげで、雨漏りがしなくなりました。本校は比較的大きい校舎が2棟あるため、屋根のトタン板を替えるのにかなり費用が掛かるため、修理を躊躇していましたが、今回はご支援いただき、本当に助かっています。今では教室を使用することができるようになりました。トイレもきれいな3室トイレを設置いただいたため、生徒達にとっても青空トイレのリスクがなくなりました。

学校からの反響


先生からのメッセージ

児童たちは、快適な校舎・教室で日々楽しく学んでいます。教室の中での机に座っての授業だけでなく、さまざまな活動を通して、さまざまな学びをしています。また今回はご支援いただいた5校の施設譲渡式を本校で実施する機会を得ました。全て県庁所在地があるペック郡の5校ではありましたが、かなり距離的に遠い学校もあり、なかなかお会いする機会のない先生方とも交流することができました。今後の授業や児童への教育にも活かしていきたいと考えています。

子ども達からのメッセージ

前は錆びて、まっ茶色だったトタン屋根が今回新しく、ピカピカの銀色になりました。雨漏りもしなくなり、どこの教室も快適です。学校ではさまざまな活動をやっていて、教科書の勉強だけでなく、アクティビティもあり、楽しいです。トイレもピカピカで新しいです。教室もトイレも大切に使いたいと思います。ここシェンクワンは不発弾がたくさんある地域ですが、事故に遭わないように気をつけて、毎日の勉強も頑張っていきたいと思います。

支援前/支援後/その他写真