活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2025年04月04日

国名 ラオス人民民主共和国
学校名 ラーフアン小学校
Lardhouang primary school
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 古岡 繭
生徒数 80
学校概要 同校は、市街地から10キロ程度離れていますが、道路の状態は良く、市街地からのアクセスは良いものの、不発弾が多い地域のため、弊会の新期事業のNGO連携無償資金協力事業の主要活動である幼い子ども向けの不発弾回避教育の対象校です。児童数は今のところ、まだ多くはないですが、同地域は他の地域からの入植者もあるため、今後児童数は増加していくと考えられます。現在の児童数は約80名であるが、この人数に対しトイレが1棟というのは、不十分です。

支援前の状況


校舎はコンクリート製で比較的状態はよく見えますが、実は校舎の屋根がかなり錆びた状態で、雨漏りが深刻でした。生徒は増加傾向にあるため、教室が足りなくなる可能性がありますが、とにかく今ある施設をちゃんと使える状態にしたいと考えていました。トイレも児童約80名に対し、トイレ1棟しかなく、水量も不十分であるため、水源(地下水)とトイレ1棟(3室)を希望していました。雨季は教室が雨漏りのため、授業に支障があり、まずはトタン屋根を新しい物に取り替える必要がありました。

支援後の状況


校舎の屋根のトタン板を新しいものに取り替えたため、雨漏りがしなくなり、授業が行えるようになりました。トイレもとてもきれいなものを設置していただき、助かっています。トイレにおいては、井戸の掘削により、安定した水源の確保を希望していましたが、何度も掘削を繰り返したものの、井戸水は確保できませんでした。ペック郡の中でも、本校の地域は運良く水道が通っているため、今回水道を引くための設備と費用をご支援いただきました。井戸水のように無料ではありませんが、それでもトイレや生活用水に使用する水が確保できました。湧水などと組み合わせることで、乾季でも水が確保できます。

学校からの反響


先生からのメッセージ

錆びついた屋根のトタン板を交換することができたため、雨漏りの心配がなくなり、安心して授業をすることができるようになりました。シェンクワンは児童が増加している地域なので、まずは現在ある施設(教室)は確実に使える状態にしておくことは大切です。この地域は不発弾があるため、青空トイレはリスクを伴います。学校の敷地は念入りに不発弾処理が行われていて、危険は少ないですが、長い時間を過ごす学校で青空トイレに慣れてしまうと、他のリスクのある場所でも気をつけないことが習慣化してしまい、危険です。

子ども達からのメッセージ

古くなった、ボロボロのトタン屋根がきれいになって良かったです。雨の季節でも雨漏りせず、安心して授業を受けることができるようになりました。またトイレもピカピカのきれいなものができて、とても良かったです。水も十分にあるので、トイレに入るときに水をなるべく使わないように気にしたり、または水がなくてトイレが使えなくて困る、ということが、これからはなくなりそうで、本当に良かったです。なるべくきれいに使いたいと思います。

支援前/支援後/その他写真