活動報告書

対象年度: 2025

提出日: 2026年05月28日

国名 シリア
学校名 アル・アマル・アル・ワエド特別支援学校
Al-Amal Al-Wa'ed School
カウンターパートナー 特定非営利活動法人Piece of Syria
報告担当者 代表理事 中野 貴行
生徒数 200
学校概要 障害を持つ子どもたちが、安心して学び成長できる特別支援学校です。地震・戦争によって、校舎の壁・床・天井・電気系統・水系統の修復が必要な状況にあります。車椅子の児童が通えるように、バリアフリーの設計を施します。10人の教職員のうち5人は身体障害児の対応を専門とするスタッフで、残り5人も身体障害児の対応経験を持っています。将来的には、聴覚障害や視覚障害を持った児童も受け入れる予定ですが、現在は専門スタッフが不在のため、まずは身体障害、特に車椅子の児童を対象としています。

支援前の状況


シリア国内では2011年から続く内戦に加え、近年の巨大地震の影響により、教育機会が著しく制限されています。特に障害を持つ子どもたちの50%以上が学校に通えておらず、受け入れ態勢が整っている学校は全体のわずか3%に過ぎません。 アンダルス特別支援学校においても、校舎の壁、床、天井、電気・水系統が甚大な被害を受け、放置されたままの状態にありました。また、バリアフリー設計がなされていないため、車椅子の児童が自力で通学・利用することが困難であり、教育から排除され、社会的に孤立しやすい状況にありました。

支援後の状況


2025年1月から2026年5月までに実施された包括的な修復プロジェクトにより、校舎は見違えるほど安全で機能的な学習環境へと再生されました。基礎の補強からセメント左官やタイル設置などの内装工事、さらには屋根と壁の断熱・防水処理に至るまで徹底した修復を行い、建物自体の耐久性を向上させています。 特にバリアフリー化には重点を置き、車椅子の児童が自立して活動できるよう、金属製の手すりやコンクリート製のスロープを各所に配置しました。また、1,000リットルの鉄製水タンクを含む水道設備の敷設、下水道の整備、電気配線および電球の設置といったインフラの完備により、慢性的な停電や断水下でも安定した教育活動が維持できる体制を整えました。さらに、壁面や外装を明るい色彩で塗装したことで、子どもたちが心理的な不安を感じることなく登校できる温かな雰囲気を醸成しています。 現在、本プロジェクトで整備された施設は暫定政府へと運営が委譲されています。新政権の方針により、委譲後は当団体を含むNGOが学校敷地内に立ち入ることが制限されるという難しい状況にありますが、専門スタッフ10名による200名の児童(主に身体障害児)への受け入れの準備を進めています。 校舎の工事自体は完了し、これから机を運び入れ、2026年9月の新学期を迎える予定です。

学校からの反響


先生からのメッセージ

私たちの学校には、身体障害児の対応に精通した専門スタッフが揃っていますが、これまでは施設の損傷が激しく、十分な教育を提供することができませんでした。今回のプロジェクトでバリアフリー化が実現したことにより、車椅子の児童も安全に通学できるようになり、スタッフ一同、大きな喜びを感じています。
教育は子どもたちの未来を切り拓き、シリアの平和的な復興に貢献する力となります。今後は、より多くの子どもたちが社会の一員として成長できるよう、質の高い教育支援に邁進してまいります。

子ども達からのメッセージ

授業は2026年9月から始まるため、生徒はまだいない状況です。

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