活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年08月10日

国名 コートジボワール
学校名 セイント サトウ プレスクール
SAINTE SATO BROBO PRESCHOOL EDUCATION CENTER
カウンターパートナー ICA文化事業協会
報告担当者 市川ゆり
生徒数 25
学校概要 ブロボの町は人口8009人で幼児教育施設は3つしかありません。1つは町の北部、残り2つは西部に位置しています。コートジボワールでは、現在、家庭に子どもを残さない事を政府の目標にして、幼児教育を推進しています。しかしながら、このプロボの町のように経済的に困窮している家庭、または、両親のどちらかが亡くなっている孤児を持つ家庭は、学費を賄える資格や、収入を得られない母子家庭が多いのが現状です。また、親は子どもを教育する手段を持っていても、他の幼児の為の施設が遠方にある為、幼児教育の機会を得る事を逃してしまう子ども達がいます。そのような状況の家庭や子ども達の為に、幼児教育を受けれる機会と支援を提供する為に、2019年よりセイント・サトウを大使館の協力を得て設立しました。

支援前の状況


学校が開設されてから、この施設が子ども達が安全に過ごす為の最低限のセキュリティーが確保できない状況だと発覚しました。学校の周囲にフェンスがない為、毎日のようにこの施設の中庭を近くの家畜や野生動物が散見し、オートバイや自動車がこの施設を横切っていくので、子ども達が安心して通園する事も、園庭で遊ぶこともできない状況でした。外での安全が確保できないため、子どもたちは室内でしか遊べません。また、動物が歩き回るので糞尿が施設や園庭に放置され衛生的にも重大な問題となっております。

支援後の状況


コートジボワールの学校の枠組みで要求された、フェンスの高さを 2 メートルにするために、レンガを組み立て、またその後、石工が塗装のためにフェンス全体の両側(外側と内側)の漆喰塗りをしました。またブランコとターンテーブルを設置し、生徒の教育支援の一環として活用しました。学校の周囲にフェンス(塀)ができたことにより、野生動物やオートバイが横切ることがなくなり、生徒だけでなく教師の衛生面・安全性が格段に向上しました。子どもたちは、外遊びができるようになりました。

学校からの反響


先生からのメッセージ

今日、生徒とファシリテーターの安全を確保するためのフェンスを作っていただいたことに感謝いたします。
フェンスができたおかげで、外で安全に思いっきり遊ぶことができ、以前より本当に伸び伸びと楽しく過ごしています。
生徒達は、まだ小さいので、うまくメッセージを、伝えられないので、歌を歌ってくれました。
この感謝の歌は、メルシー・ジャポンという美しいフレーズで締めくくられています。
スポンサー企業の皆様、日本の皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

フェンスができる前は、外に出られず部屋の中でしか遊べなかった。
今は外に出られるし、新しい遊具で遊ぶのがとても楽しみです。
みんなで外で遊べるようになって、とても楽しいです。
フェンスを作ってくれた人たちにありがとうを言いたいです。
日本の人達とも遊びたいです。
もし、この学校に来たならば、一緒に外でスポーツ大会をしたい。
いつか一緒に日本人と遊びたい。
そしていつか、日本に行ってありがとうを伝えたい。

その他写真