活動報告書

対象年度: 2025

提出日: 2026年05月08日

国名 シリア
学校名 デリゾールキョウイクショウ
Deir ez-Zor Education Directorate
カウンターパートナー 特定非営利活動法人Piece of Syria
報告担当者 代表理事 中野 貴行
生徒数 700
学校概要 シリア東部の都市デリゾールは、内戦中に最も激しい戦闘が繰り広げられた地域の一つです。ISによる支配や空爆により、学校や行政機関は甚大な被害を受け、教育インフラの多くが破壊されました。2024年12月のアサド政権崩壊後、ようやく住民の帰還が始まり、教育の再建に向けた取り組みも再開されています。デリゾール教育局は、地域の複数の学校を統括する機関として、限られた資源の中でも子どもたちに学びの機会を届けるため、職員が無償で業務にあたるなど、困難な状況下で教育の継続に尽力しています。

支援前の状況


長年の戦闘と修繕不足により、多くの机が破損していました。板がひび割れ、脚がぐらつき、角が欠けたものも多く、安全に使用できる状態ではありませんでした。 使用可能な机の数も不足しており、通常授業でもやりくりが必要な状況でした。特に試験では一人ひとりが個別に着席する必要があるため、公平・安全な試験環境を確保することが困難でした。 紛争と避難を経験してきた子どもたちにとって、試験は心理的にも緊張を伴う大切な場面です。その場で壊れた机に座らざるを得ないことは、さらなる不安と集中力の低下を引き起こしていました。

支援後の状況


試験期間前に机の修復を完了させました。 ぐらついた脚は補強され、破損した板は交換、表面も整えられました。すべての子どもが安全・安定した机に個別着席できる、適切な試験環境が整いました。 教員からは「教室の雰囲気が明らかに改善された」との報告があり、子どもたちは落ち着いて試験に臨むことができました。物理的な安定が、心理的な安心感にもつながっています。 試験終了後も、修復された机は、地域の小学校にも提供され、通常授業で活用されています。 支援の効果は一校にとどまらず、地域全体に広がっています。

学校からの反響


先生からのメッセージ

試験は子どもたちの進級や将来に関わる非常に重要な機会です。しかし修復前は、適切な試験環境を整えることが難しく、集中を妨げる要因が多くありました。

机が修復されてからは、落ち着いた環境で試験を実施することができました。子どもたちの表情も以前より自信に満ちていました。この支援は、試験の質を直接的に向上させただけでなく、子どもたちの心理面にも良い影響を与えています。

子ども達からのメッセージ

試験のとき、机がぐらぐらしなくなりました。

安心して集中できました。私たちがちゃんと試験を受けられるようにしてくれてありがとうございます。

これからも勉強をがんばりたいです。

その他写真