活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年08月11日

国名 ベナン
学校名 サポートセンターフォーインテグラルヒューマングロウス(カチ)
Support centre for integral human growth(CACHI)
カウンターパートナー Crescent Elements
報告担当者 一条
生徒数 20
学校概要 元々、隣の教会の司教が始めた施設。それを2019年に現在オーナーのHyacinthe(ハイセント)が引き継いだ。隣の教会はカトリック教で、Hyacintheはそこで司祭として働いている。現在は子供が20名、その他にも知的障害者の大人も一緒に生活を共にしている。下は3歳から上は15歳まで。以前は、子供達は学校に行くことが出来なく、ホームティーチャーに来てもらっていたが、現在はほとんどの子が学校に行くことが出来ている。学校に行くことを拒否した子には、職業見習いのサポートなどを行なっている。金銭面は、教会に来た人のカンパや寄付などで賄っている。また、子供たち自らアクセサリーを手作りし、販売した売り上げを生活費に当てている。孤児院の組合などには加盟していなく、町の行政や町役場なども公的に何かをサポートしてくれる訳ではないが、皆 この施設のことを知っているので、個人的にお金や食べ物など、一時的に寄付してくれる人もいる。現在は5人のスタッフが働いている、秘書、調理人、他の3人はケアワーカー。

支援前の状況


この施設があるサバルー、特にウセ地区は多くの丘があり、地形上、新鮮な水を得ることが難しく、以前は川に水を汲みに歩いて行ったり、近くの共同の井戸から毎日、何度も水を汲んで運ばなければいけませんでした。そのため、院長が自身で給水塔を建てようと着手しましたが、金銭的に厳しくなり継続することができず、給水塔の工事は途中で放置された状態でした。また、生活水の確保だけではなく、子供たちを学校に行かせたり、食費を賄わなければいけないので、給水塔に回す資金はどうしても後回しになっていました。

支援後の状況


給水塔を完成させ、同時に配管工事を行ったので、給水塔からの水だけではなく、孤児院内の水道からも水を使用することができるようになりました。水はモーターで地下から汲み上げているので、井戸の水と同じく常に新鮮で生活用水に使用するだけでなく、飲料水としても使用でき、大変喜んでおりました。水を運ぶといった重労働が減ったので、そのぶん勉強に集中したり、遊ぶ時間が増えたとも言っておりました。この施設は教会と隣接しており、毎日、多くの村人が訪れるのですが、院長は平等に人助けをしておられる方なので、孤児院のみならず、この給水塔を村民にも開放しているので、多くの村民も新鮮な水を簡単に得ることの恩恵を受けることができ、大変、感謝しておりました。

学校からの反響


先生からのメッセージ

親愛なる財団の皆様。初めまして、私はこの施設の院長をしているHyacintheです。この度は、皆さまのお力添えのおかげで、給水塔を完成させることができ、とても感謝しています、ありがとうございます。以前は新鮮な水を得ることが非常に困難でありました。しかし、給水塔と一緒に配管工事も行ったので、今では施設の室内でも水が出るようになり、これは私達にとっても、とても便利で助かっています。これからもあなたの財団に神の祝福がありますように。ありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

親愛なる皆様へ。私たちサポートセンターフォーインテグラルヒューマングロウス(カチ)孤児院の子どもたちは、あなたたちが私たちに綺麗な水を簡単に使えるようにしてくださり、とても嬉しいです、ありがとうございます。以前は新鮮な水を求めて遠くまで行ったり、井戸から何度も水を汲んで運ばなければいけなかったので大変でした。水は私たちの生活にとってとても大切なので、今、私たちは本当に喜んでいます。ありがとうございました。

その他写真