活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2024年08月12日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 第2カロンゲ小学校
KARONGE 2 SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 77
学校概要 コンゴ民主共和国南キブ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


対象地域の南キブ州では紛争の影響に加え、コロナ禍、ウクライナ危機の影響も相まって脆弱層の生活は困窮し、子どもたちの教育の機会が奪われている。南キブ州では現在も紛争が続いており、その影響でコロナ禍以前から 約65万人が国内避難⺠としての生活を強いられ、2019年にはさらに20万人が避難を強いられ100ヶ村以上の村々で病院や学校が破壊されるなどの被害が発生。南キブ州 の人口の3分の1にあたる190万人が1日一⻝も⻝べられるかどうかの状況に陥っており、政府か らの教育支援もほぼ無いに等しく、子どもたちが教育を受けることが困難な状況にある。なお、学校修繕や脆弱な人々の教育支援を政府や公的機関が行うだけの資金はなく、また、多くの援助機関も新規学校建設には資金を提供しているが、建設後の学校の修繕や持続的に学校を運営していくための支援は十分行われていない状況にある。

支援後の状況


この学校では、ほぼ使えない状態にあった教室を一室増築することができ、老朽化した壁を交換したり、外壁をペイントするなどして子ども達の教育環境を整えることができた。この学校は村の小さな学校だが、国内避難民の子どもや最貧困層の子ども達が多数通っており、今回の増築、修繕によって、こうした脆弱な子ども達が雨風に曝されずに勉強する環境を作ることに成功。また、壊れたドアや窓を設置し直すことで、安全に子ども達が勉強に励むことができるようになっている。

学校からの反響


先生からのメッセージ

鈴木さん、遠く離れた日本から私たちの学校を支援してくださり、ありがとうございます。この地域では紛争が長年続いていて、その中で学校教育もままならない状況が続いています。それでも私たち教師は学校運営をあきらめずに教育を続けてきました。しかし、実際にはそのために必要なお金や設備も十分ではなく、諦めそうになる時もありました。今回鈴木さんがご支援してくれたことで、私たち教師も今一度頑張って子ども達に勉強を教えていきたいと思えるようになりました。本当にありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

鈴木さん、ありがとうございます。私は学校に行くことができないこともありました。それは自分の家がとても貧しいからです。ご飯を食べることができない日もあります。だから私は、お母さんのお手伝いをしないと生きていけません。お母さんは、私をできるだけ学校に通わせてくれています。お母さんは新しくなった学校を見て、私に、「頑張ってこの学校を卒業しなさい」と言いました。私は頑張って小学校を卒業して、お母さんを助けたいと思っています。本当にありがとうございました。

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