活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2024年08月11日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 ムタレ小学校
MUTARE SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 188
学校概要 コンゴ民主共和国南キブ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


この地域では紛争の影響に加え、コロナ禍、ウクライナ危機の影響も相まって脆弱層の生活は困窮し、子どもたちの教育の機会が奪われている。そして今、現在も紛争が続いており、南キブ州ではその影響でコロナ禍以前から 約65万人が国内避難民としての生活を強いられ、2019年にはさらに20万人が避難を強いられ、 10ヶ村以上の村々で病院や学校が破壊されるなどの被害が発生。同州 の人口の3分の1にあたる190万人が1日一食も食べられるかどうかの状況に陥っており、政府か らの教育支援もほぼ無いに等しく、子どもたちが教育を受けることが困難な状況にある。なお、学校修繕や脆弱な人々の教育支援を政府や公的機関が行うだけの資金はなく、また、多くの援助機関も新規学校建設には資金を提供しているが、建設後の学校の修繕や持続的に学校を運営していくための支援は十分行われていない状況にある。また、学校運営費用は村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが、それだけでは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などを十分に賄えてない状況。

支援後の状況


老朽化した教室を解体して、新しい教室を増設することができた。また、解体した校舎の木材を使って机や椅子を製作して、子ども達が勉強できる環境を整備することができた。そして壁の修復や、クラスの間の仕切りなどを設置することでより子ども達がより良い環境で教育を受けられるようになった。加えて、外壁のペイントをすることもでき、こうした教育環境を整備することで、国内避難民や最貧困層の子どもなど最も脆弱な状況に置かれている子ども達が初等教育を受ける環境を作ることが可能になった。

学校からの反響


先生からのメッセージ

この学校には国内避難民や最貧困層の子ども達が多く、これまで保護者の方々から十分な資金を徴収して教室の整備やメンテナンスをほとんど行うことができませんでした。しかし今回のご支援で新しい教室が増設されて、子ども達が安心して勉強できる環境が整いました。日本から支援してくださった亀井さんに感謝します。遠く離れた日本から私たちのことを思ってくれたことに本当に有り難く思っています。これまでこのような支援をしてくれる人は誰もいませんでした。これからも私たちの村の子ども達が学校に行けるように支援してくれることを心より願っています。

子ども達からのメッセージ

角井さん、私たちの勉強するための教室を作ってくれてありがとうございました。私の夢は中学校に行くことです。今は小学校に通っていますが、家が貧しくて学校に行けない時もありました。でも学校が修理されて、これからは毎日学校に通えることを願っています。小学校を卒業して、私は中学校に行きたいです。勉強をすればきっと、お母さんを助けることができると信じています。これからも私たちのことを助けてください。角井さんと角井さんのご家族に神のご加護があることを祈っています。

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