活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2024年09月24日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 カマンダ小学校
KAMANDA SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 380
学校概要 コンゴ民主共和国中央カサイ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


支援前の状況 ※ 200文字以上、1000文字以内でご入力ください この地域(中央カサイ州)では、2016年8月に紛争が勃発し、以降、少なくとも数千人以上が死亡、 100万人以上が難⺠・国内避難⺠となった。特に、紛争の影響を受けた女性と子どもの被害は深刻 で、性的暴力を受けたり、夫を紛争で亡くすなどして、人間としての最低限の生活も破壊された。 また、紛争中、350校以上の学校が破壊されて、約2千人が子ども兵として徴兵され、150万人の 子どもたちが身体的虐待や、誘拐、レイプ、処刑などを受ける危険性が高い状況に陥っていると言 われている。大規模な紛争は一旦は終息したが、2000年4月以降、低強度の紛争が対象地域で続いており、学校教育の再開に向けては校舎の修復、設備・備品の補充など様々な困難に直面している。

支援後の状況


紛争で破壊された小学校の教室を修復して、最低限の教育を行う環境を整備することができた。これまで紛争の影響や貧困が蔓延する中で、ほとんどの子どもは学校に来ることさえできない状況にあったが、現在は大きな紛争は落ち着き、子どもたちが学校に通い始めている。今もなお貧困や小規模な対立がこの村で起こっているが、最低限の教育を行う教室が整備されたことにより、紛争下でも多くの子どもたちが学校教育を受けることができるようになった。

学校からの反響


先生からのメッセージ

紛争が発生してからこの6年以上の間、学校は破壊されたままで、ほとんど教育らしい教育を行うことができていませんでした。多くの教師も職を失い、畑仕事をして生活の糧を得るしかない状態が長く続いていました。今もなお、紛争の影響を受け続けていますが、今回の支援により最低限の教育を行うだけの整備を整えてもらうことができて、今私は毎日学校に行って子どもたちに教育することができています。校舎の整備だけでなく、学校の運営や道路の問題がある中で、たくさんの困難を抱えていますが、あきらめずに子どもたちへの教育を続けていきたいと思います。玉置さん、本当にありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

玉置さん、私たちの学校を直してくれてありがとうございました。私は長い間、学校に行くことができませんでした。それは、学校が悪いグループたちによって壊されてしまったからです。でも、今また学校に行くことができるようになりました。まだ家に戻っても、ご飯が食べることができない日もあります。お腹が空いて水だけ飲んで寝る日もあります。でも学校に行けば、友達と話をして楽しいこともあります。もう、学校に行けなくなるのは嫌です。これからも私たちを助けてください。

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