活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2024年08月11日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 チフンジ小学校
CHIHUNDI SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 440
学校概要 コンゴ民主共和国南キブ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


この地域では、紛争の影響に加え、コロナ禍、ウクライナ危機の影響も相まって、脆弱層の生活は困窮し、子どもたちの教育の機会が奪われている。そして今、現在も紛争が続いており、南キブ州では、その影響でコロナ禍以前から、 約65万人が国内避難民としての生活を強いられ、2019年にはさらに20万人が避難を強いられ、 100ヶ村以上の村々で病院や学校が破壊されるなどの被害が発生。同州 の人口の3分の1にあたる190万人が1日一食も食べられるかどうかの状況に陥っており、政府からの教育支援もほぼ無いに等しく、子どもたちが教育を受けることが困難な状況にある。なお、学校修繕や脆弱な人々の教育支援を政府や公的機関が行うだけの資金はなく、また、多くの援助機関も新規学校建設には資金を提供しているが、建設後の学校の修繕や持続的に学校を運営していくための支援は十分行われていない状況にある。また、学校運営費用は村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが、それだけでは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などを十分に賄えてない状況。

支援後の状況


老朽化した教室の屋根を全て交換することができ、それにより、これまで雨漏りしていた教室で勉強する子ども達の教育環境を改善することができた。また、一つの教室が資金不足で、建てかけの状態で長く放置されていたが、その教室を完成させることができ、それにより多くの子ども達が整備された教室内で勉強することができるようになっている。なお、老朽化した壁の一部や、外壁のペイント、ドアや窓の修理なども行うことができ、支援前に比べて子ども達の教育環境が改善されている。

学校からの反響


先生からのメッセージ

この度は、日本から私たちの学校を支援してくださり、本当にありがとうございました。この学校は、紛争が続く中子ども達に十分な教育環境を提供することができませんでした。また、武装勢力が子ども達を徴兵したりすることも過去にはあり、安全に子ども達が学校で勉強できるようになることが重要な課題でした。今回、教室の整備だけでなく、ドアや窓の修繕などもしていただくことができて、子ども達により安全な教育環境を整えることができました。本当に、ありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

小学校で勉強できることに感謝しています。私の村では、学校に通えない子ども達もたくさんいます。私も家が貧しいので、学校に行くことができないこともありました。また、治安が悪い時もあって、たくさん怖い思いもしました。でも、学校に行ける日は、本当に幸せで、友達と遊ぶこともできます。その大好きな学校に綺麗な教室ができて、本当に嬉しい気持ちです。これからも大好きな学校で勉強が続けていけることを願っています。私たちの学校を修理してくれて本当にありがとうございました。

その他写真