活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2024年09月24日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 ルベンゲラ小学校
RUBENGERA SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 499
学校概要 コンゴ民主共和国南キブ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


この地域は、紛争の影響に加え、コロナ禍、ウクライナ危機の影響も相まって、脆弱層の生活は困窮し、子どもたちの教育の機会が奪われている。南キブ州では、現在も紛争が続いており、その影響でコロナ禍以前から、 約65万人が国内避難⺠としての生活を強いられ、2019年にはさらに20万人が避難を強いられ、 100ヶ村以上の村々で病院や学校が破壊されるなどの被害が発生。南キブ州 の人口の3分の1にあたる190万人が1日一⻝も⻝べられるかどうかの状況に陥っており、政府からの教育支援もほぼ無いに等しく、子どもたちが教育を受けることが困難な状況にある。なお、学校修繕や脆弱な人々の教育支援を政府や公的機関が行うだけの資金はなく、また、多くの援助機関も新規学校建設には資金を提供しているが、建設後の学校の修繕や持続的に学校を運営していくための支援は十分行われていない状況にある。この学校は、最貧困層の子どもたちが多く通う小学校。校舎が老朽化していて、雨漏り、風に晒されている状況にある。

支援後の状況


学校の屋根の交換や壁の修理など、老朽化した教室を整備することがでたことで、これまで劣悪な環境で勉強していた多くの低学年の子ども達が、授業を受ける環境を整えることができた。この学校には約500人の子ども達が通っていて、その多くは最貧困層の住民の子ども達。そんな状況の中これまで学校の修繕を保護者から徴収することも難しい状況だったが、今回の支援で教室を整備することができ、また、外壁のペイントもすることができたので、より多くの子ども達が学校に通い続ける環境が整った。

学校からの反響


先生からのメッセージ

まずは、日本からのご支援、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。長年、全く修理やメンテナンスをするお金がなくて、この学校では老朽化した教室がいつ壊れるかずっと心配していました。屋根が崩落して子ども達が大怪我をすることもあり得るような状態でした。しかし今回、吉川さんと、高取さんが支援をしてくれたことで、この心配はなくなりました。子ども達も今まで以上に、学校に来ることが楽しくなったと話していました。こんな小さな村のことに関心を持っていただき、本当にありがとうございました。私たちの地域では、今も学校に行けない子ども達がたくさんいます。教師として、私自身、できるだけたくさんの子供達に教育をしたいと思っています。そのためにも、これからも私たちを助けてください。どうぞ、よろしくお願いします。

子ども達からのメッセージ

吉川さんと、高取さん、私たちの学校を直してくれて本当にありがとうございました。いつも雨が降ると、勉強ができない状態でした。でも、今は雨が降っても、教室で勉強することができます。学校の勉強はとても楽しいです。今も、家に帰っても食べ物が十分になかったり、勉強するためのノートブックを買えない時もあります。でも学校にきて、友達と一緒に1日を過ごせるだけでも私は幸せです。本当に、私たちの学校を直してくれてありがとうございました。

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