活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2024年08月11日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 ディウル小学校
DIULU SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 238
学校概要 コンゴ民主共和国中央カサイ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


2016年8月に紛争が勃発し、以降、少なくとも数千人以上が死亡、 100万人以上が難⺠・国内避難⺠となった。特に、紛争の影響を受けた女性と子どもの被害は深刻 で、性的暴力を受けたり、夫を紛争で亡くすなどして、人間としての最低限の生活も破壊された。 また、紛争中、350校以上の学校が破壊されて、約2千人が子ども兵として徴兵され、150万人の 子どもたちが身体的虐待や、誘拐、レイプ、処刑などを受ける危険性が高い状況に陥っていると言 われている。大規模な紛争は一旦は終息したが、2000年4月以降、低強度の紛争が対象地域で続いており、学校教育の再開に向けて は校舎の修復、設備・備品の補充など様々な困難に直面している。

支援後の状況


壁や屋根が老朽化によって崩落する危険性があったため、屋根を交換して壁の修復を行うなどしたため、今は安心して子どもたちが室内で勉強できる環境が整っている。また、外壁のペイントも完成し、紛争の影響を受けながらも、子どもたちがこの学校で勉強に励んでいる。また、子どもたちの数も徐々に増えており、紛争前の状態に戻りつつある。コミュニティの人々も、時折修復された学校に集まって、村人たちの交流の場としても使われている。

学校からの反響


先生からのメッセージ

紛争は私たちの生活だけではなく、将来を担う子どもたちの場所もすべて破壊してしまいました。加えて、この村は都市部からアクセスするのに、とても道が悪いので、紛争が始まってからは生活に必要なものを手にすることも難しい状況にありました。もちろん、子どもたちを都会の学校へ送る余裕のお金を持っている人もほとんどいません。そんな中、この村の学校を修繕して、今は子どもたちが家族と離れることなく勉強することができるようになりました。maaaruの方たちに、心から感謝します。

子ども達からのメッセージ

私は長い間、学校に行くことができませんでした。学校が壊れてしまって、勉強をできる状態ではなかったからです。でも、今回、日本の人たちが私たちの学校を修理してくれました。本当にありがとうございました。今もまだ、私の家は貧しいので、制服を買うことはできません。でも今は、毎日この学校に行って、友達と遊んだり、勉強したりすることができるようになりました。私たちの学校を直してくれて本当にありがとうございました。これからも、私は頑張って勉強をしていきます。

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