活動報告書

対象年度: 2023

提出日: 2024年11月13日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 カラマ小学校
KARAMA SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 512
学校概要 コンゴ民主共和国南キブ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


対象地域の南キブ州では、紛争の影響に加え、コロナ禍、ウクライナ危機の影響も相まって、脆弱層の生活は困窮し、子どもたちの教育の機会が奪われている。南キブ州では、現在も紛争が続いており、その影響でコロナ禍以前から、 約65万人が国内避難⺠としての生活を強いられ、2019年にはさらに20万人が避難を強いられ、 100ヶ村以上の村々で病院や学校が破壊されるなどの被害が発生。南キブ州 の人口の3分の1にあたる190万人が1日一⻝も⻝べられるかどうかの状況に陥っており、政府からの教育支援もほぼ無いに等しく、子どもたちが教育を受けることが困難な状況にある。なお、学校修繕や脆弱な人々の教育支援を政府や公的機関が行うだけの資金はなく、また、多くの援助機関も新規学校建設には資金を提供しているが、建設後の学校の修繕や持続的に学校を運営していくための支援は十分行われていない状況にある。

支援後の状況


最貧困層の子どもたちが多く通う小学校で、校舎の大きさが子どもの数に比べて小さい状況だったが、今回の支援により老朽化した壁の交換や、ドアの設置などができ、多くの子ども達が勉強に集中できるようになりました。また、教員宿舎の屋根を交換することでここで働く先生達の住環境も整えることができ、村の学校では政府からの支援がなく、先生達の給与を支払えないこともあったので、子ども達の勉強する場所が整備され、そこで教える先生にとっても大きな支援になった。

学校からの反響


先生からのメッセージ

今回、私たちの学校の修繕や教室の整備にご協力いただいた日本の方々に本当に感謝しています。私たちの村は、長年の紛争と貧困の中、十分な教育を行うことが難しい状況にあります。紛争の影響で、村々が襲撃にあうこともあります。その度、避難を余儀なくされる子ども達も多くいます。しかし、紛争下でも、私たち教師として、学校教育を続けてきました。政府から給与が払われなくても、ボランティアで子ども達の教育に取り組んできた先生もいます。そんな先生が滞在する教員宿舎も、雨漏りがひどい状況でしたが、今回、屋根を交換することができました。日本の皆様、本当にありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

私は、学校に行くのが大好きです。でも学校に行くと、お母さんのお手伝いをすることができません。だから、時々、家でお手伝いをしています。最近、学校が綺麗になりました。だから、また学校に行きます。学校で友達と遊ぶことが大好きです。maaaruの方たちにありがとうと言いたいです。maaaruとは、円だと聞きました。だから、友達と円になって遊んでいます。これからも、ずっと学校に通い続けたいです。いつか、私は日本に行って日本の友達とも会いたいと思いました。ありがとうございました。

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