活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2024年08月12日

国名 コンゴ民主共和国
学校名 バカツセカ小学校
BAKATSUSEKA SCHOOL
カウンターパートナー 認定NPO法人テラ・ルネッサンス
報告担当者 小川真吾
生徒数 105
学校概要 コンゴ民主共和国中央カサイ州にある小学校。政府からの補助は、ほぼ無いに等しく、学校運営費用は、村人の寄付、保護者から学費として徴収しているが一部機能不全。その費用の多くは教員の人件費や教材代、修繕、備品代などに使われるが、十分な費用は賄えてない状況。最貧困層の子どもたちが多く通う学校で、多くが継続して学費を捻出することが困難なため、ドロップアウトまたは、休学・復学を繰り返す子どもが多い。

支援前の状況


対象地域(中央カサイ州)では、2016年8月に紛争が勃発し、以降、少なくとも数千人以上が死亡、 100万人以上が難⺠・国内避難⺠となった。特に、紛争の影響を受けた女性と子どもの被害は深刻 で、性的暴力を受けたり、夫を紛争で亡くすなどして、人間としての最低限の生活も破壊された。 また、紛争中、350校以上の学校が破壊されて、約2千人が子ども兵として徴兵され、150万人の 子どもたちが身体的虐待や、誘拐、レイプ、処刑などを受ける危険性が高い状況に陥っていると言 われている。大規模な紛争は一旦は終息したが、2000年4月以降、低強度の紛争が対象地域で続いており、学校教育の再開に向けて は校舎の修復、設備・備品の補充など様々な困難に直面している。

支援後の状況


この小学校は紛争中に破壊されてしまったが、今回まずは屋根付きの簡易の教室を建て替えることで、子どもたちが教育を再開できる環境が整った。また、この村に紛争の影響で避難を余儀なくされた子どもたちもこの学校で学ぶことができるようになった。雨季になると道路が寸断されることもあり、外部からの支援も紛争が発生してから入ることができなかったが、今回の支援で紛争後、初めて、子どもたちがまともに勉強できる環境が整った。一方、今も紛争の影響を受けており、学校もまだ最低限の設備しかないためにさまざまな課題に直面している。

学校からの反響


先生からのメッセージ

私たちの村は紛争によって、学校や病院、あらゆるものが破壊され尽くしました。多くの人の命も奪われました。雨季になると道路が通れなくなり、治安が悪い時もあり、外部からの援助はほとんど受けられない状況でした。しかし、今回、日本の人たちが私たちの村までやってきて、学校を再建してくれました。本当に心から感謝しています。子どもたちは、未来の宝物です。貧困と紛争の中に生きている私たちにとって、将来を担う子どもたち、村の希望です。だからこそ、今回、子どもたちに学びの場を作ってくださった山田さんには特に感謝します。まだ始まったばかりですが、いつか村の子どもたち全員が勉強をすることができる場所、環境を私たちも作っていきたいと思っています。日本から、私たちのことを想ってくださり、本当にありがとうございました。

子ども達からのメッセージ

私たちの学校を作り直してくれてありがとうございました。私は学校に行きたいとずっと想っていました。でも、紛争が始まって、学校は壊されてしまいました。隣の村の学校も壊されてしまって、私はもう学校にはいけないと思っていました。でも、今回、山田さんという人が学校を作り直してくれると聞いてとても嬉しかったです。これから、私は毎日学校に行きたいです。友達とたくさん遊びたいです。そして、大きくなったら中学校にも行きたいです。本当にありがとうございました。

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