活動報告書

対象年度: 2022

提出日: 2025年05月16日

国名 インドネシア共和国
学校名 ウィディア クマラ サリ デンパサール幼稚園
Widya Kumara Sari Denpasar Kindergarten
カウンターパートナー サクラネシア財団
報告担当者 江田直美
生徒数 39
学校概要 バリ島は東南アジアのインドネシア共和国バリ州に属します。 首都ジャカルタがあるジャワ島のすぐ東側に位置しインドネシア屈指の観光都市として有名です。その州都の南デンパサールにあるこの学校は1998 年に設立され、Banjar Tegal Sari Panjer 周辺の人々を支援し、学費をできるだけ抑えて安価に子どもたちが幼稚園に通えるようにするために設立されました。現在、4 人の教師と 1 人の校長、。費用は毎月の学費から得ていますが、すべての生徒が学費を支払うことができるわけではないので、支援の申請者である校長のNi Nengah Astiniさんは給料を得られていません。現在の生徒数は39名ですが運営を円滑にしていくために60名の生徒数を目指しています。

支援前の状況


子どもたちの学びを支えるために 現在、この学校では支援者や地域の協力を受けながら、独自のカリキュラムを取り入れています。子どもたちは植樹を通じて自然を学んだり、歌や伝統舞踊の活動を以前よりも多く体験できるようになりました。 しかし、狭い校舎と雨が降るたびにぬかるんでしまう校庭では、安全に練習を行うことができません。そのため、村の人々が集まる「バンジャール」と呼ばれる集会所を借りて活動を続けています。子どもたちはそこまでの道のりを毎回10分ほど歩きますが、音楽や踊りにふれる時間を楽しみにしながら通っています。 一方で、学費の支払いが難しい家庭が増えており、学校の運営は厳しさを増しています。1998年に建てられた校舎は、昨年の大雨の影響で屋根や教室の壁、ガラスの割れた窓や扉、遊具や廊下などが壊れたままになっており、修繕にかかる費用をまかなうことができずにいます。 この学校がある地域は、インドネシアでも有数の観光地ですが、コロナ禍で大きな経済的打撃を受けました。現在、デンパサール政府には教育に十分な予算を割く余裕がなく、公的な支援を受けることが難しい状況が続いています。 限られたスペースを最大限に活用し、より多くの子どもたちに安全で充実した学びの場を届けるために、皆さまのお力を必要としています。

支援後の状況


支援実施報告:ウィディア・クマラ・サリ幼稚園 校舎修繕支援事業 本事業では、老朽化が進んでいた校舎の修繕を目的に、壁の塗装補修、屋根および天井の修復、壊れていた窓・扉の交換、手洗い場の整備を実施しました。これにより、子どもたちが安全かつ快適に過ごせる学習環境が整備されました。 さらに、これまで使用を制限していた廊下を使った授業もできるようになり、限られた敷地をより有効に活用できるようになりました。子どもたちはより広々とした空間でのびのびと活動できるようになり、教職員からも喜びの声が上がっています。 本事業の実施にあたり、多大なるご支援をいただいた日本寄付財団様および関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

学校からの反響


先生からのメッセージ

ウィディア・クマラ・サリ幼稚園の学校の改築を行うための資金援助を快く引き受けてくれた日本寄付財団とサクラさんに感謝します。この資金を活用して行われた改善には、壁塗装の修復、天蓋の修復、手洗い設備などが含まれます。改修後、私たちの学校はより良くなりました。もう一度感謝します。神があなたを守り、あなたの優しさに報いてくださいますように。

子ども達からのメッセージ

たくさんのありがとうの気持ちをこめて――
「きれいなお部屋になってうれしいです。」
「雨が降っても水が入ってこない!」
「床でもお絵描きができる!」

私たちの学校をなおしてくれて、ありがとうございました。
みんなで、いっぱい、うたって、おどって、大きくなります!

支援前/支援後/その他写真